三宅人形店

張子虎のいわれ
 張子虎は、中国の虎王崇拝がわが国に伝わり、作り始められたといわれており、虎の武勇にちなんで、子どもの健やかな成長を祈る気持ちから、端午の節句や八朔(旧8月1日)用の飾り物として、古くから愛用されています。

 張子虎は全国各地で作られています。作者により形・黄色の色合い・縞模様にそれぞれ持ち味があり、まさに手作りの暖かさが感じられる伝統工芸品といえます。

 仁尾は江戸時代から人形作りが盛んであった土地柄で、関西方面より多くの人形師が移り住み、いろいろな人形が作られ、そうした中から張子虎が作られるようになりました。現在もこうした伝統を受け継いで、昔ながらの伝統の製法で作られています。大きさは小型(19cm) 〜大型(90cm)ぐらいまであり、大きいものは子供がまたがっても、びくともしない程丈夫に出来ています。

 ぴんと張ったヒゲやゆらゆらとゆれる首などユーモラスなその姿は、根強い人気があります。郷土玩具や誕生祝い、新築祝い、商売繁盛の縁起物としても喜ばれております。