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張子虎の出来るまで
当店では以下のような工程により、生地作りから完成までおよそ20日間をかけて、製作しております。 |
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@「はり」 木型に和紙を貼る
・木型の材質は、繰り返しの湿気・乾燥でも
狂いの少ない檜。
・胴・頭・足・尾 に分れている。
・丈夫な手漉きの和紙を、小麦粉をといた
糊を使って何枚も重ね、木型に貼り付ける。 |
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和紙の古文書を1枚ずつにばらす、根気のいる作業 |
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A「ほいろ」 木型に貼った和紙を乾燥させる
・「ほいろ」とよぶ窯の中で、のこくずを燃やし乾燥させる。
・ときどきひっくり返し、むらなく乾燥させる。約30分で乾燥する |
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B「かたぬき」
木型から和紙をはずす
・目立たない所を小刀で切り開き、木型から
乾燥した和紙をはずす
・不要な出っ張りを小刀で削り、表面を
滑らかに仕上る。
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C「目張り」木型からはずすとき切ったところをつなぐ
・木型から抜くために切ったところに、短冊形の和紙を貼ってつなぐ。
・段が出来ている所には和紙を貼り、表面が滑らかになるように整える。
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D「あしつけ」 胴に足をつける
・少しずつ形が違う4本の足を膠(にかわ)で胴に貼り付ける。
・頭の目の部分を三日月形にくり抜き、内側から目の模様を描いた
ガラスの目を入れ込む。
(当店の特長で、これにより、虎の表情が生き生きとする。) |
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E「どり」 つなぎ目を埋める
・胴と足のつなぎ目を小麦粉や、のこくずを練ったもので埋める。
・段が出来ている所には和紙を貼り、表面が滑らかになるように整える。 |
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F「ごふん(胡粉)かけ」
生地に胡粉を塗る
・生地全体に均一な厚みになるよう胡粉かけを、
粗塗り・仕上塗りの2回行う。
・1回塗る毎に日陰でよく乾燥させる。
*胡粉(ごふん)
牡蠣等の貝殻を貝雨ざらしにして塩分をぬき、焼いて粉にした塗料。
膠(にかわ)で溶いて使う。膠は気温や 湿気によって乾き方が違うので、作業がしやすいように季節により水量を加減する。
歯も胡粉を膠で固め盛り上げて形を整える。 |
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G「めかき」
目や鼻など顔をかく
・虎の顔を、目→鼻→口→唇
→耳の順に描く。
・虎の表情が決まるので、
最も神経を使う作業。 |
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H「色つけ」 ふちどりをして胴の色を塗る
・胴にぬる山吹色で、まず、縁取りをしてから全体を塗る。
・染料を膠で溶いて色を作る。温度、時間、摺る回数で色が変わるため、
長年の経験とカンが必要とされます。 |
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I「しまふき」 墨を吹き付けて模様を描く
・エアーブラシで墨を吹き付け、胴の太い縦縞模様を描く。
目の周りのぼかしもこれを使う。 |
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J「毛描き」 筆で模様を描く
・面相筆で胴の細い横模様を描く |
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K「ニスかけ」 全体にニスを塗る
・色を塗ったところだけニスを塗る。 |
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L「ひげさし」 ひげを取り付ける
・顔に穴をあけ、ひげを差し込む。長さの違うひげをまとめ、膠で留める。
同時に、首を取り付ける金具を取り付ける。 |
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M「石入れ」
首の部分にバランスをとるための石を取り付ける
・首に頭部の大きさに合わせた石を入れる。
・首が可愛らしいく動くようバランスを取りながら石の位置を調節する。 |
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N「仕上げ」 胴や首に飾りを付ける
・胴の端と首の金具の部分に、飾りの布を取り付け。
・最後に足のつめを、墨で描く。
・すべて手づくりのため、形・重さが少しずつ異なる。
・胴・尾・頭を組み立て、全体のバランス・姿をみて組み合わせを決める。
・保護紙にて各パーツ別に包装し、各サイズ別の専用箱に収める。 |
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